初心の会で

 日曜日川田先生のお宅に出かけた。2月3月といかれなかったので、久しぶりだった。安曇野哲学会の水谷先生のご講演されたものを最初に読み合わせた。  読み合わせしながら、私たちが使わないことばの言い回し、漢字がたくさんあり、改めて哲学や宗教に関する書物が教育現場から抜け落ちていることを実感した。私が新卒のころあった職員研修、職員厚生という場は今はあったとしても形骸化しているらしい。 子どもとの毎日に行き詰まり途方にくれる自分になくてはならない場であったのに、なぜなくなってしまうのか?そしてどうして親との間に大きな溝があるのにほっておくのか。大人たちの意識改革はだれが声を大にしたらできるのか。たくさんのなぜに立ちすくむ思いだった。  川田先生は理想は夢物語ではない、実現するための目標であると力強くおっしゃった。70歳代後半とは思えないエネルギッシュな一言一言に、毎日打ちのめされへとへとになっていた先生方が、きっと力をもらっていたに違いない。目の前の子どもたちと勝負していくしかない それは私も同じこと。子どもたちが輝くのを見たいだけである。    信州教育に一生をささげた木村先生の日記がこの日私の心にずしんと響いた。 『真実に実在を愛する人にとっては 自己の死はなんでもない 大きな交響曲の一音が 私の一生であろう 発すべき時に発すべき音を発した時 そして消えた時 それで一切はいい』(木村先生42歳の日記)

18年度最後の月例会で

 思うように伝えられないことだらけで一年間が終わった・・・。初級の皆さんの生の声をはじめて聴いた。もっと早くたくさん聴けばよかった。時間はあらゆるところにあるはずだったのに。一度しかない出会いをもっともっと大切にしたい、そう思った。19年度新しく出会うみなさんに精一杯反省を生かそうと思う。ありきたりのことばでしか言い表せないけど。最後の反省会まで濃厚だった。皆さん一年間ありがとうございました。

保育園リトミック

 S保育園の月2回の時間内リトミックが始まりました。子どもたちのきらきらした瞳とあふれるエネルギ-の中、年少さん年中さん年長さんの3クラスのリトミックはあっという間に時間が過ぎた感じでした。  園長先生をはじめとする先生方も一緒になって、参加してくださり感謝の気持ちでいっぱいです。さらに定期的に先生方との懇談の機会ももてるということ。こういう恵まれた環境でできるのですから、私としても精一杯取り組んでいきたいです。  昨年この園の年中児を担任していたA先生は一年間初級を受講し、受講したことをご自身でくふうしてクラスでやってきたそうです。この春年長になったその子どもたちは、あきらかに反応がまったく初めての子たちとは違っていました。子どもたちの集中力と表現力に驚きました。一歩一歩ですが、A先生のような先生方がほかの園や小学校、中学校でも出てきてくださることを心から願っています。  15日は一年間のまとめの月例会。たくさんの受講生が進級すること祈るのみです。「目先の結果ではなく、我慢して経過した時間の成果は絶対現れる」このことを私も含め、皆で信じてやっていきたい・・・そう思う今日この頃。

リトミックフェスティバル in ながの

 3月31日 初めての試みとして行ったリトミックフェスティバル。どれくらいの親子が集まるのか、まったくのてさぐり状態だったけれど、無事終えることができました。延べ人数ははっきり分かりませんが、1・2歳児の体験希望者は特に多く、そのときの子どもたちの生き生きとした表情が忘れられません。  自分の分担のところには反省点ばかり残りましたが、子どもたちは本当に精一杯やっていて、こちらが感動するくらいでした。結局思うところは、毎日のレッスンをきちんと積み重ねていれば、子どもたちはのびのび表現できるということ。だから、智恵子ちゃんの発表はどれもすばらしかったです。改めて彼女のリトミック指導者としての力を感じました。たくさんお手伝いをしてくださった先生方、お父さんお母さんがた、会場に来てくださった皆さん、そして最後のドラムサ-クルで締めをしてくださった塩津先生、心から感謝申し上げます。  本当のところ支局長がこの話を決めたとき、どちらかといえば後ろ向きな感じで、しぶしぶ「はい・・・」と答えた私でした。そして前日までため息の連続でした。だけど集まった子どもたちのあんなにかわいらしい生き生きとした様子を見ると、やっぱりやってよかった と思います。4月からの自分の持つリトミックのレッスンをもう一度しっかり考え直して、一人でも多くの子どもたちと出会っていきたいです。智恵子ちゃんのような指導を目指したいです。  篠原先生もすごいなあ と思います。「やりたい」と思う気持ちが一番だと。そこからは経験をつむだけなのだから。これから定期で行われる予定の認定教室で指導している先生方による講師会も、きっと話題いっぱいになることでしょう。いろいろなきっかけや刺激となった一日でした。  最後にテレビ信州(TSB)でリトミックを紹介してくだる機会がもてたことと、その数分をとてもうまくまとめてくださったスタッフの皆様にも心から感謝します。

長女高校合格の日

 長野県はなぜ試験日から発表まで2週間近くもかかるのでしょう。本当に長い長い「待ち」の日々でした。無事に受験番号を見るまでは、なんとも落ちつかず、仕事もはかどりませんでした。とにかくほっと一安心。  一緒に受験したクラスメイトと発表後昼過ぎまで我が家で話しこみ、ほかの高校のようすの情報収集等の話で盛り上がりっぱなし。結局我が家はすでにたまり場状態。今後が思いやられます。  ひと段落したらすでに午後3時を過ぎており、そこでやっと私も仕事モ-ドに入りました。娘に振り回されないでわが道をきたはずの私もがんじがらめになった一日でした。

中学の送別音楽会

 明後日卒業式のこの時期、恒例の娘たちの中学の音楽会が行われた。各クラスの合唱と有志の演奏からなる。今年は創立60周年記念としてそこにショパンコンク-ル4位の同窓生 山本貴志さんの演奏が加わった。  長女のクラスの演奏に本当に感動した。よくここまで歌い上げたと。曲は大江健三郎の詩による「新しい人へ」。子どもたちの歌声に、信じられる大人になりたい と強く思った。歌詞をきっとクラスのなかで考え歌いこんできたのだろう。柔らかな身体とハ-モニ-の美しさにあのクラスの3年間が見えてくるようだった。感動をありがとう。  山本さんのピアノはきっとこれからまたどんどん成長を遂げていくことだろう。ト-クの中に彼の実直さ勤勉さがあふれていた。謙虚な人間でい続けることは、なかなか難しい。まっすぐ作曲者に向かい曲に向かい続けているだろう日々を心から応援したくなった。繊細なピアニシモの音色が強いパッセ-ジより心に語りかけるようだった。午前からの音楽会が あっという間に終わってしまった。  明後日は長女の中学卒業式。

中野リトミック

 3月の中野リトミックは10日(土曜日)です。  ながでんハ-トネットにて(駅前健康プラザ)  10:15~10:55 就学前幼保園児対象  11:00~11:40 小学生リトミック  11:45~12:25 大人のリトミック   料金はいずれもお一人1500円   ただし見学は無料ですのでどうぞ気軽にお出かけ下さい。   連絡先 リトミック研究センタ-長野第一支局(026-231-5410)              

華恵という作家

 ウチの子どもたちに松本の小さいおうち書店から毎月届く本。今月来た本の中に華恵の「本を読む私」というのがあった。作者が長女と同じ15さいということもあって、子どもに渡す前に読み出した。そして一気に読み終えた。  なんともさわやかな読後感。そしてこの本の中に紹介されている英語の本がどうしても読みたくて、書店に問い合わせたところ、いとも簡単に「ありますよ。」のこたえ。そして早速送っていただいた。多謝。  紹介されている本は英語のものだけでなく、日本の重松清の作品とかも含まれているが英語の本の「YO!YES!]というのがとてもかわいくて、しかも自分のレッスンの中の色々の要素につながっていくきがして、なんだかうれしくなった。  今日、中野のリトミックで谷川俊太郎の 「あⅠ」という詩を題材にしたが、そこにも重なる部分があるような気がしている。  最近偶然のような色々な点と点が恐ろしい勢いでつながり、線になりそして面になっていく。いづれは何かとんでもない立体が生まれてくるのかも知れない、とひそかに期待している。

中野リトミック

 参加してくださった皆さんありがとうございました。  子どもたちが思いもかけない発想をしたり、ことばにしてくれると心からうれしくなります。色々な楽器の音も大人だったら、太鼓はド-ン 鐘はチ-ンとしか聴こえないのに、子どもたちは違うのですよね。  たくさんの春の音 おうちの人と見つけてくださいね。  小学生と大人でやった 谷川俊太郎の あⅠという詩まだまだ広がりそうだし、何か色々なことに結びついていきそうです。私が一番たくさんの「あっそうか!」をもらった講習になりました。来月が楽しみです。

中野哲良さんのこと

 今月18日 四谷で篠笛の木村俊介氏と一人芝居の中野哲良氏による 一坪半劇場というライヴが行われる。今からわくわくしている。  中野さんは、獅子舞や津軽三味線、鳥刺し踊り、ししおどり、様々な独楽回しという日本のあちこちに伝わる伝統芸能を公演する一人芝居の役者である。その一つ一つの芸の完成度の高さもさることながら、場所場所での観客をとても大切にしているのが伝わる。だから同じ演目のものも場所が違えばまた雰囲気が違ってくるのが不思議だ。また、身体のしなやかさには本当に驚く。獅子がジャンプしても重さを感じないのである。だから無駄な足音は一切聞こえてこない。身体の動きが美しい・・素直にそう思う。(しかも私と同じ歳なんて!!)  最近ジムに通いだした。あきれるほど無駄な肉がついている自分に腹が立つほど。何でもそうだが「まあいいや」と思ったらそこまで。まだまだを言い続けたらずっと進化していけるのでは?そう思えたのも、中野さんの演じる様を見たからこそ。  加えて不思議なつながりがまた広がっていくのを感じている。中野さんはシュタイナ-農法をも極めている。そして生き方の視点が私の出会ってきた大好きな人たちと同じと感じられるのである。今回一緒の木村俊介氏の演奏会でもそれを感じた。ことばにならない、ダイレクトに感情をゆすぶる気持ちの高揚感。・・・・・・・私も大学の頃からシュタイナ-をかじりいつしか頭のどこかに置き忘れていた。それを強烈に思い出させてくれたのがリトミック仲間の智恵子ちゃん。中野さんとの出会いも智恵子ちゃんなしではありえなかった。  去年パントマイムのももちゃんと小野寺さんが子どもたちと公演を創っていく過程を見ながら、お二人に心から願ったのは、子どもたちとの時間を今後どんどん作っていって欲しいということだった。こどもたちの前でお二人はまさに教育者であった。今パリでたくさんのことを勉強しているお二人が帰ってきたら、これからの子どもたちに大きな力をたくさん与えてくれるのだろうな、と熱く思っている。  今中野さんとの出会いの中でやはり思うことは、中野さんとかかわる子どもたちが目を輝かせる場がきっと作られていくだろうな、ということ。中野さんは子どもたちが安心して信頼し、憧れてついていきたい大人であるから。  少しミ-ハ-的な言い方かもしれないが、今年私は中野哲良(のりよし)氏のおっかけです!