10/29 10:45~講義

シルヴィア・デル・ビアンコ先生(学院長)
マルティ-ヌ・ジャック=ダルクロ-ズ先生(E・ジャック=ダルクロ-ズの孫)
ここではシルヴィア学院長が、ダルクロ-ズメソ-ドで大切なことについて、歴史やたくさんの写真、資料を提示しながら説明してくださった。
そういえば肝心なことを忘れていたが、フランス語での説明やレッスン、講義にたいして、すばらしい通訳をしてくださったのが、中明先生である。だんなさんはマレ-シアの方。
まだお若いのだけれど、ずっと私たちのために通訳、案内をしてくださった。女性としても人間としても憧れる。このあと、ウイ-ンやドレスデン、ヘレラウでたくさんのガイドをしてくださる方々と出会うが、どの人も忘れられないほどすばらしい方々だった。馬淵先生や杉本先生がずっとリトミックをしてきた中でできたコミュニケ-ションの結果として、人もまた集まるのだということを今改めて確信している。
私たちはリトミックの中でT(時間)S(空間)E(エネルギ-)をいつも意識する。この講義中学院長はもうひとつ大切なこととしてFormをあげた。つまりからだは一番最初の楽器であること。耳だけでなくからだ全部で聴くために筋肉の感覚が重要になってくる。筋肉が音を聴きとる力をもつようなからだ(Form)をつくっていく必要があるのだ。
リトミックは「からだ」と「音楽」と「仲間」(=社会性)のくみあわせによってなされるコミュニケ-ションの教育であることをまた改めて教えていただいた。
学院はこれからの提案として、慈善団体とタイアップして、リトミックレッスンを受けることができない貧困家庭の子どもたちのリトミックの場をつくること、高齢者リトミック(これは今も病院や学院で行っているが)をさらに発展させたいこと、そして生後6ヶ月からのリトミックを準備中であることをあげた。
またダルクロ-ズの孫であるからこその内輪話、E・ジャック=ダルクロ-ズに関する笑い話も、マルティ-ヌ先生から伺うことができた。1時間がなんと短いことか。