8月12日(木)
レッスン1 Dr.マルタによる即興
子どもたちに即興を教えるとき 和声の基本と自由な即興 両方を用いることが大切。どちらかだけだとつまらなくなってしまう。自由な即興として黒鍵を使った課題から始まった。子どもの即興に対して教師がどうサポ-トしていくかを 生徒役のわれわれに細かく説明してくださる。その決め細やかさは驚くばかり。「自由」という課題の難しさ そして私自身の固さをいやというほど知る。
レッスン2 Dr.スティファン・ム-アのリトミック
「もっとドラマティックに!」フレ-ズを体で表現していくときに彼はいい続けた。日本人は苦手である。見回すところ みなかなり情緒的で ドラマティックに見えるのに、もっと! まだ!
の声がかかる。私自身 なかなか集中できない。自分の中の何がブレ-キをかけるのか、
思うように体が開いていかない。ボ-ルを使って 長いフレ-ズを感じていく。私自身の苦手に面と向かうことがこんなに苦痛であるとおもわなかった。力の持続・継続。へとへとになる。
最後に4人組でフレ-ズを意識して表現していく課題は ようやく自分の動きを見つけられそうな気がした。長いフレ-ズの緊張感を表現するのに用いたアメリカサイズのビッグなストッキングにも驚かされた。先生方はあらゆる素材を教材にしていく天才である。
レッスン3 Dr.ルイ-ズ・マテュ-のソルフェ-ジュ
どんな人数の受講生がいても 一瞬にして よりよいグルーピングをし課題を示すことができるのは 頭でわかっていてもやはりすごいことだと思う。同時に引用する曲がいかにバリエ-ションにとみ 楽しくかかわれるか・・。でもやっぱりジャックダルクロ-ズは偉大だ。こんなソルフェ-ジュが日々の学校で行われれば、子どもたちは限りなく伸びていくと思うのに・・。
2:3の練習とヴェ-ト-ヴェンのカノンを使った音階練習をした。円をつくって ゲ-ム的視覚的面白さを体験する。長いと思うレッスンがいつもなぜかあっという間に終わってしまう。
ワ-クショップ Dr.ジャン・マルク・アッシュマン
もともと建築家であった彼のワ-クショップは それ自体がエネルギ-の塊である。最初5枚の顔の写真を取り出し、それぞれから違ったエネルギ-を受け取り、そのどれかを 歩くことで表現する という課題。顔はピカソ イ-スタ-島の巨大遺跡 どこかクレイジ-な若者の顔 エジプトの兵士の石像 そして抽象的なロボットのようなもの と まったくジャンルも素材も違うものである。周りの受講生の感性の鋭さに驚いた。なぜあんな的確な歩きができるのだろう。そして何十人もいる中からDr.は飛び抜けている歩きをすぐピックアップする。そしてそれをみんなで表現してみる。他に手を使わないで顔と体で相手を威嚇してみたり 輪 がモチ-フになっている写真を表現したり 最後は輪を組み立てて次々とマシ-ンをの部分を作っていくことにも挑戦した。オスティナ-トの動きが重なっていくのである。エネルギ-の消費がものすごくて 最後まで課題に正面から向かえなかった自分がいた。先生はじめ周りのパワ-に圧倒されっぱなしだったのである。5時を15分ほど超えてようやく一日が終わった。なぜこんなに疲れてしまうのだろう。