H君とA君

 ステップ5の二人のレッスンがあった。H君のお母さんはタイ出身 A君のお母さんは韓国出身で、年に数回帰国のためレッスンをお休みすることがあるが、二人ともほとんど休まずレッスンにやってくる。このところ、なかなかこちらの願うようなレッスンになっていかず、困っていたのだが、今日は競い合う場面も見受けられてこちらの方が驚いた。H君もA君もリトミックのほかにもさまざまな習いごとに通っているようで、どちらのお国でも教育に対する関心が高いことがうかがわれる。
 二人が大きくなったときに、心のどこかに思い出すようなシ-ンとしてこのレッスンが残っていてくれるだろうか。少し生意気になってきて反抗しながらも、帰るときすっかり暗くなった外が怖いと、しっかり私の手を握ってきた様子に、微笑まずにはいられなかった。