今日のレッスンで

 いつも調子に乗りっぱなしのM君。お母さんも、じぶんの子がまわりに迷惑かけているという気持ちが強く、何度もリトミックやめさせようとしていた。当の本人ははしゃぎたくて、リトミックは大好きで、いつも私に折り紙やカ-ドを作ってきてくれる。
 今日のレッスンでクリスマスのお話から 荒井良二の「きょうというひ」という絵本を読みながらろうそくの手遊びをしてみた。指にともしたつもりのろうそくに、「みんなは何をお祈りする?」と問いかけたら、M君「あのね、病気のお友だちがいるんだよ。だから早く元気になりますように ってお祈りするんだよ。」
 あ~やっぱり。この子はちゃんと心が育ってiいるんだな。私は鼻の奥がつ-んとして、絵本のようなろうそくが心にともった気がした。(きざな言い方だけど・・)
 本当のところ、M君のこと、少しも話を聞けない子 とちょっぴりきめつけてる私だった。お祈りの内容だってきっと サンタさんにプレゼントください みたいなことだろうな なんてたかをくくっていたし。お母さんにはM君のいいところたくさん話していたけれど、リトミックのレッスンが思うようにできないのはM君が影響してることはあきらかだった。だけどどこか違うところを私も見ていたんだという気がした。M君はいつだって自分を目いっぱい表現している。お話もきいていて、全部わかってほかの子と違うことをあえてする。それは分かってたはずなのに・・。
 M君が全開でむかえるレッスンをもっともっと工夫したくなった。