おつきゆきえさんの絵本と朗読の会が長野市の某小学校で行われたのにちゃっかりお邪魔した。毎回紹介してくださる絵本の種類の豊富さ、そしてそこに込めたおつきさんのメッセ-ジになんともいえない極上の時間をすごす。
でも、こども達の様子が何か変なのである。おつきさんのすばらしい声色、目の前に情景がパアっと広がる朗読に表情が何も変わらないこどもたち。なぜ?何も感じないの?あげくのはては、大笑いする私と友人の方をめいわくそうに振るかえる女の子たち。ねえ、何でそんな怖い顔してるの?このおはなし 今サイコ-におもしろいこと言ってるんだよ。
先生たちもまたほとんど表情が変わらない。それよりこどもたちの聴く態度がちゃんとしてるか、あと何分で終わるのか そんなことを気にしているような・・。このおはなしの会を楽しみにこの部屋に入ってきたのではないのですか?
リトミックの時も思う。先生が心と身体を開いて向かってきてくださるクラスはどんどん変わっていく。お話もまた然り。大人の向かい方一つでどうにでもなる気がする。先生方はどうして芸術に向かう時構えるのでしょう?こうあるべきだ なんてル-ル何一つないのに、自分の心に正直になれない。硬い扉の中に自分の感じ方や発想・思いを全部閉じ込めて、子どもに何を教えるのですか?そして何におびえるのでしょうか。おつきさんのお話を楽しみに出かけたのに、子どもたちの毎日が見えてしまったら苦しくてたまらなくなってしまった。でもおつきさんはどんなところにもお話を配達に出かけるのだ。私なんかよりずっと苦しく重いものをあちこちでひろいながら。