「海をあげる」

上間陽子さんが書いたこの本を読んで、世の中の「矛盾」を考えると同時に、矛盾の中でも自分の足で歩くことや受け入れざるを得ないこと、怒りの方向がわからなくなっても生きているたくさんの人のことを思った。矛盾に対して、生きる希望を失ってしまう人が増えていると思う。どうして?と言える場所がなくなって自分で全部飲み込んで、そして壊れてしまう。何とかしてよ!と政治家に物申したい気持ちは山々だけれども、そういうことより、矛盾を抱えたもの同士が怒ったり、泣いたり、叫んでもいい場所、一回受け止めてもらえる場所で一緒にいることを大事にしたいと思う。
今どうするか、大人も子どもも一緒に考えて、笑い合いたい。