嵐のような日々が終わりました。舞台に関してまったく素人の私が、自分の能力以上のことをやれてしまえたのは、7人の子どもたちの笑顔とパワ-があったからです。その7人を3年間育んだ担任の田中先生の子どもたちに向かう情熱、そして小野寺さんももちゃんのすごさ、加えて利害でなくつながった人との結びつき・・そんなこと全部に心から感謝します。
子どもたちはどこまでも伸びていく力を持っています。子どもたちのまっすぐさに、周りの大人たちもウソがつけなくなる。まっすぐ向かい合うから信頼が生まれる。信頼関係で結ばれているから、一日7時間に及ぶ練習が集中力が切れることなく続いていける。もっといいものが生まれるという確信がもてるようになる。だから公演はゴ-ルでも結果でもない。あくまで課程なのである・・。こんなことを実感できた日々でもありました。
当日は野沢温泉村の村長始めたくさんの人で会場がいっぱいになりました。7人の子どもたちはまったく臆することなく素晴らしい舞台を創りあげたのです。東京から足を運んでくださり2時間で仕込んでくださった照明の阿部さんのしごとぶり、前日から手際よく衣装合わせをやってくださったバレエ団でお仕事していた衣装の斉藤さん、演劇関連の記事を書くライタ-の小川さん、編集の大沢さん、本当なら考えられない人たちが大きな支えになってくれました。
子どもたちの父と母も全面協力体制で加わってくれました。子どもの伸びる芽をたくさん摘み取ってしまういまの大人たちの社会の中でこの公演が出来た意味は大きいと思います。学校にたくさんのことを問いかけたいです。このステ-ジを創った7人は少しも特別な子ではありません。なのに生きていくための核を彼等はちゃんと学びました。そこにはうそをつかないおとなたちが彼等に愛情を持っていただけです。