贅沢

 山の空気をたくさんすいこみ、そこに暮らす人たちの温かさに触れ、気持ちが最高に幸せなところで、そばをたくさんいただいた。一緒に出された野菜や豆のまた美味しいこと。体中の感覚がひらいていく感じがした。車にどっさり、朝採っていただいた大根・白菜・にんじん・キャベツのお土産までいただいて。
 夜は 木村俊介氏のコンサ-トに出かける。これもまた感動!笛と津軽三味線を演奏する彼が生み出す音は、私の身体の隅々までしみこんだ。ゲスト出演の琴、バイオリン、パ-カッションのそれぞれの奏者との間が なんとも言えず絶妙で、こんな心地よい空間に浸れる幸せをしみじみ思った。
 絵本を読むおつきさんが 絵と文字が合わさってできる空間が伝えるところを受け取ってくださいと話されたが、同じことをこのコンサ-トでも感じた。篠笛とバイオリンの音はハ-モニ-を奏でると大陸の音になる。不思議な感覚である。琴はパ-カッションと完全にシンクロする。琴がメロディ-を奏でると同時に打楽器になっていく。
どれもコレもその楽器単独ではなしえない新たな領域であったように思う。
 贅沢な一日を過ごした。