戸隠中に勤務していた時教頭だった坂戸先生が、退職後間もなくALSに罹患。自宅療養ののち、新町病院に入院して3年になります。信州新町小学校で一日リトミックをやらせていただく機会があって、先生の病室にお邪魔してきました。気管切開をしているため声が出ません。動かす口を見ながら会話します。話したいことがうまく伝わらなかったり、違って伝わっても、先生は諦めずに私に話してくれます。たくさんのもどかしい思いをしていることと思います。私は新薬が少しでも早く認可され、それによって先生が回復することを真剣に願っています。先生にも伝えています。新薬を試して回復する証人になりましょうねって。
リトミックは一人でやってるんか?そこの校長先生〇〇先生だな?知ってる。戸隠の時の〇〇先生はどうしてるかな?そんなことを聞いてくれます。私が教職にある時のいろいろなご縁で、あちこちの学校にいかせてもらい、そこでまたたくさんの偶然があって。ありがたいことです。坂戸先生との会話でわからない時、聞き流すのではなく、うーんわからない もう一回。ごめんもう一回。しつこく聞いて、そんな風にしてたくさんおしゃべりしました。途中奥さまとたくさん話してたら、長すぎ、と合図送られてきて、思わず女子トークは長いんです。なんて言いながら。ずっと病室にいらっしゃるけれど先生の想像の世界はあちこちに飛んでいると思いました。
またきます。と言っで病室後にしました。大切なものを持ち帰ったような、暖かな気持ちになりました。